MENU

Intel Core 3 304とは?N100との性能差・価格・搭載ミニPCを比較

Intel Core 3 304とは
  • URLをコピーしました!

Intel N100は、低価格ミニPC向けのCPUとして高い人気を集めました。Web閲覧や動画視聴、簡単なOffice作業には十分な性能があり、消費電力も低いことから、サブPCやホームサーバーにも広く使われています。

そのIntel N100の次世代候補として注目されているのが、Intel Core 3 304です。

Core 3 304は、高性能なPコアを1基、低消費電力コアを4基備えた5コア・5スレッドのCPUです。PassMarkでは、Intel N100の約2.25倍となるCPU Markを記録しています。

一方、消費電力はN100より高く、発売直後の搭載ミニPCも7万円台からと安くありません。

この記事では、Intel Core 3 304とN100の性能差、消費電力、搭載製品の価格、今後の価格動向を分かりやすく解説します。

※ベンチマークと製品価格は2026年7月時点の情報です。数値や価格、在庫状況は今後変わる可能性があります。

目次

Intel Core 3 304の概要と結論

Intel Core 3 304は、N100より日常的な操作の快適性を大幅に高めた、次世代のエントリー向けCPUです。

主な違いは次のとおりです。

  • PassMark CPU MarkはN100の約2.25倍
  • シングルスレッド性能はN100の約1.98倍
  • 高性能なPコアを1基搭載
  • 最大動作周波数は3.4GHzから4.3GHzへ向上
  • 最大64GBのメモリに対応
  • AI処理用のNPUを搭載
  • PCI Express 4.0に対応
  • 基準消費電力は6Wから15Wへ増加

性能面では、N100から明確に進化しています。Webページの表示、アプリの起動、Office作業、複数アプリの同時利用などでは、N100より軽快な動作が期待できます。

ただし、Core 3 304はN100と同じ6WクラスのCPUではありません。基準消費電力は15Wで、最大ターボ・パワーは35Wです。

また、発売初期の搭載製品であるBeelink EQi Wildcat Lakeは509ドルからとなっており、日本円では7万円台になる可能性があります。

そのため、現時点での結論は次のとおりです。

  • 価格と省電力性を重視するならIntel N100
  • 処理性能と快適性を重視するならCore 3 304
  • 10GbEやThunderbolt 4が必要ならBeelink EQiも候補
  • 価格を重視するなら、安価な搭載機の登場を待ちたい

Core 3 304が本当の意味でN100の後継になるかは、今後3万円台から5万円台のミニPCが登場するかに左右されそうです。

Intel Core 3 304とN100のスペック比較

Core 3 304とIntel N100の主な仕様を比較すると、次のようになります。

比較項目Intel Core 3 304Intel N100
発売時期2026年第2四半期2023年第1四半期
コア/スレッド5コア/5スレッド4コア/4スレッド
コア構成Pコア×1+低消費電力コア×4低消費電力コア×4
最大動作周波数4.3GHz3.4GHz
キャッシュ6MB6MB
最大メモリ容量64GB16GB
最大メモリチャネル数11
内蔵グラフィックスIntel GraphicsIntel UHD Graphics
NPUありなし
PCI ExpressPCI Express 4.0PCI Express 3.0
基準消費電力15W6W
最大ターボ・パワー35W

最大の違いは、高性能なPコアが追加されたことです。

N100は4基の低消費電力コアだけで構成されています。動画視聴や簡単な文書作成には十分ですが、アプリを開いた直後や、重いWebページを表示する場面では遅さを感じることがあります。

Core 3 304は、最大4.3GHzで動作するPコアを1基搭載しています。短時間で高い性能が必要になる処理をPコアが担当できるため、日常的なPC操作の反応速度が改善すると考えられます。

PassMarkではN100の約2.25倍

PassMark Softwareが公開している2026年7月時点の平均スコアは、次のとおりです。

PassMarkの項目Intel Core 3 304Intel N100性能差
CPU Mark11,9705,320約2.25倍
Single Thread Rating3,7241,883約1.98倍

CPU Markは、CPU全体の処理能力を比較するための数値です。

Core 3 304は11,970、N100は5,320となっており、Core 3 304が約125%高いスコアを記録しています。

シングルスレッド評価も、Core 3 304はN100のほぼ2倍です。シングルスレッド性能は、アプリの起動、Webページの表示、ファイル操作、Officeソフトなど、一般的な操作の反応速度に影響します。

この結果から、Core 3 304では次のような場面で性能差を感じやすいと考えられます。

  • Windowsやアプリの起動
  • 負荷の高いWebサイトの表示
  • 多数のブラウザタブの切り替え
  • OfficeソフトとWeb会議の同時利用
  • ファイルの圧縮・展開
  • 軽い写真編集
  • 複数アプリの同時実行
  • ホームサーバーでの複数サービス実行

ただし、すべての処理が2.25倍速くなるわけではありません。

2026年7月8日時点におけるCore 3 304のPassMarkサンプル数は14件で、N100の3,954件と比べてまだ少ない状態です。今後、搭載製品が増えると平均スコアが変動する可能性があります。

実際の性能も、搭載メモリ、冷却性能、メーカーの電力設定などによって変わります。現在のスコアは、N100との大まかな性能差を把握する参考値として見るのがよいでしょう。

実際の使用感はどのように変わる?

Web閲覧やOffice作業

Core 3 304で最も違いを感じやすいのは、Web閲覧やOffice作業などの日常用途です。

Intel N100でも基本的な作業は可能ですが、ブラウザのタブを多数開いたり、動画を再生しながらExcelを操作したりすると、反応が遅くなることがあります。

Core 3 304はPコアを搭載し、シングルスレッド性能もN100の約2倍です。

アプリの起動やWebページの表示など、短時間で処理を終わらせたい場面では、N100より快適になることが期待できます。

メモリを多く使う作業

Intel公式仕様上、N100の最大メモリ容量は16GBです。

一部のN100搭載PCでは16GBを超えるメモリが動作することもありますが、Intelの公式仕様を超える構成についてはメーカーごとの確認が必要です。

Core 3 304は最大64GBのメモリに対応しています。

多数のブラウザタブ、複数アプリの同時利用、仮想マシン、ホームサーバーなど、16GBを超えるメモリが必要な用途ではCore 3 304が有利です。

ただし、最大64GBまで増設できるかは搭載製品によって異なります。メモリが基板に直接実装されている製品では、購入後に交換できません。

本格的なゲームには向かない

Core 3 304はN100より大幅に高性能ですが、本格的なゲーミングCPUではありません。

動画視聴、軽い写真編集、簡単なゲームなどには利用できますが、最新ゲームを高画質でプレイしたり、重い3D制作や4K動画編集を行ったりする用途には向いていません。

ゲームや映像制作を目的とする場合は、より高性能な内蔵GPUや専用GPUを搭載したPCを検討したほうがよいでしょう。

NPU搭載でAI処理にも対応

Core 3 304には、N100にはなかったNPUが搭載されています。

NPUは、AI関連の処理を効率よく実行するための専用エンジンです。対応するソフトウェアでは、Web会議の背景ぼかし、ノイズ除去、音声認識、画像認識などに活用できます。

BeelinkはCore 3 304搭載製品について、CPU、GPU、NPUを合わせて最大24 TOPSのローカルAI性能を案内しています。

ただし、24 TOPSはシステム全体の合計値です。また、NPUを搭載しているからといって、Core 3 304搭載PCがMicrosoftのCopilot+ PCに該当するとは限りません。

高度な生成AIを本格的に動かすというより、対応する軽いAI処理を効率よく実行するための機能と考えるのが現実的です。

消費電力はN100より高い

Core 3 304を選ぶうえで注意したいのが消費電力です。

Intel N100の基準消費電力は6Wですが、Core 3 304は15Wです。最大ターボ・パワーは35Wに設定されています。

項目Intel Core 3 304Intel N100
基準消費電力15W6W
PassMark CPU Mark11,9705,320
CPU Mark÷基準消費電力約798約887

CPU Markを基準消費電力で単純に割ると、1W当たりのスコアではN100が約11%高くなります。

ただし、この計算だけで実際の電力効率を判断することはできません。CPUの基準消費電力は、コンセントで測定するPC全体の消費電力とは異なるからです。

Core 3 304が処理を短時間で終え、早く低負荷状態へ戻れば、作業全体で消費する電力量の差が小さくなる可能性もあります。

ホームサーバーやNASとして24時間稼働させる場合は、CPUの公称値より次の実測値が重要です。

  • アイドル時のPC全体の消費電力
  • 高負荷時の最大消費電力
  • CPU温度
  • 冷却ファンの動作音
  • Linux使用時の省電力機能
  • SSDや10GbE使用時の消費電力

これらについては、搭載製品の実機レビューが増えるのを待ちたいところです。

Core 3 304搭載ミニPCの発売状況

2026年7月時点では、BeelinkがCore 3 304を搭載したWildcat Lakeシリーズを発表しています。

発表された製品は次の3機種です。

  • Beelink EQ mini
  • Beelink EQi
  • Beelink ME Pro-2

Beelink EQi Wildcat Lake

現在、具体的な価格が確認できる代表的な製品が、Beelink EQi Wildcat Lakeです。

主な仕様は次のとおりです。

  • Intel Core 3 304
  • 16GB LPDDR5または24GB・32GB DDR5
  • 512GB UFS 3.1ストレージ
  • 10GbEと2.5GbEのデュアルLAN
  • Thunderbolt 4ポート×2
  • HDMIを含む3画面出力
  • Wi-Fi 6
  • Bluetooth 5.2
  • 85W電源内蔵
  • Windows 11 Pro
  • ストレージ増設用M.2スロット×2
  • 3年間のメーカー保証

CPUだけでなく、ネットワークや外部接続機能も強化された高機能ミニPCです。

Beelink EQiの価格

2026年7月時点のBeelink公式サイトでは、次の価格で予約販売されています。

構成価格
16GB LPDDR5+512GB509ドル
24GB DDR5+512GB659ドル
32GB DDR5+512GB739ドル

最小構成の509ドルを日本円へ単純換算すると、次のようになります。

為替レート509ドルの換算額
1ドル140円約71,300円
1ドル145円約73,800円
1ドル150円約76,400円

実際の支払額は、注文時の為替レート、カード会社の海外事務手数料、税金などによって変わります。

N100搭載ミニPCが2万円台から3万円台で販売されることを考えると、現在のCore 3 304搭載機はかなり高価です。

ただし、EQiは10GbE、2.5GbE、2基のThunderbolt 4、85W内蔵電源などを備えた上位モデルです。価格差のすべてがCPUによるものではありません。

最小構成はメモリを増設できない

509ドルの最小構成には、16GBのLPDDR5メモリが搭載されています。

このメモリはマザーボードへ直接実装されており、購入後の交換や増設はできません。

標準の512GBストレージも、一般的な交換式NVMe SSDではなく、基板に実装されたUFS 3.1です。

ストレージ増設用のM.2スロットは用意されていますが、標準ストレージやメモリを後から交換したい人は注意が必要です。

メモリの増設を考えている場合は、交換可能なDDR5メモリを搭載する24GBまたは32GBモデルが候補になります。ただし、価格は659ドル以上です。

Core 3 304搭載PCの今後の価格動向

現在のBeelink EQiは、発売直後の高機能モデルということもあり、価格は高めです。

ただし、509ドルという価格を、今後登場するCore 3 304搭載PC全体の相場と考えるのは早いでしょう。

今後、次のような変化があれば、より安価な製品が登場する可能性があります。

搭載メーカーの増加

N100搭載ミニPCが安くなった理由の一つは、多くのメーカーが同じCPUを採用し、価格競争が進んだことです。

Core 3 304についても、Beelink以外のメーカーが採用すれば、製品の選択肢が増えて価格が下がる可能性があります。

機能を絞ったモデルの登場

Beelink EQiは、10GbEやThunderbolt 4などの高価な機能を備えています。

今後、次のようなシンプルな製品が登場すれば、価格を抑えやすくなります。

  • 1GbEまたは2.5GbEのみを搭載
  • Thunderbolt 4を省略
  • 外付けACアダプターを採用
  • 16GBメモリを搭載
  • 一般的なNVMe SSDを採用
  • WindowsやSSDを含まないベアボーン

特に、Beelinkが発表しているEQ miniが、EQiよりどの程度安くなるかに注目です。

セールやクーポン

ミニPCは、メーカー公式サイトやAmazonでクーポンや期間限定セールが実施されることがあります。

通常価格が高くても、発売から時間がたつことで、クーポンやキャンペーンによって実売価格が下がる可能性があります。

為替の影響

Beelink公式サイトの価格は米ドルで表示されています。

ドル価格が変わらなくても、円高になれば日本円での負担は軽くなります。反対に円安が進むと、メーカーが値下げしても日本円では安く感じられない可能性があります。

普及の目安は3万円台から5万円台

Core 3 304搭載ミニPCがN100の後継候補として広く普及するには、3万円台から5万円台の製品が登場するかが重要です。

特に、16GBメモリと512GB SSDを搭載したシンプルなモデルが4万円前後まで下がれば、N100搭載PCからの有力な乗り換え候補になります。

一方、7万円台が中心となる場合は、Ryzen 5やRyzen 7、旧世代のCore i5を搭載したミニPCも競合します。

性能だけを見ればCore 3 304はN100から大きく進化していますが、価格が高いままでは「N100の後継」として広く普及するのは難しいでしょう。

現時点では、次のように考えるのが現実的です。

発売直後のCore 3 304搭載機は、高機能な構成もあって割高である可能性があります。今後、搭載メーカーの増加やシンプルなモデルの登場によって価格が下がる余地はありますが、N100搭載機と同じ2万円台まで下がるかは分かりません。

Intel N100とCore 3 304はどちらを選ぶべき?

Intel N100が向いている人

  • できるだけ安くミニPCを購入したい
  • Web閲覧や動画視聴が中心
  • 簡単なOffice作業に使用する
  • テレビへ接続する再生用PCが欲しい
  • 24時間稼働時の省電力性を重視する
  • 10GbEやThunderbolt 4は必要ない
  • 利用者や実機レビューの多さを重視する

Intel Core 3 304が向いている人

  • N100の処理速度に不満がある
  • 軽作業用のメインPCとして使いたい
  • 多数のブラウザタブを開く
  • 複数のアプリを同時に利用する
  • 16GBを超えるメモリが必要
  • 10GbEやThunderbolt 4を活用したい
  • NASやホームサーバーとして使いたい
  • 新しいCPUを早い段階で試したい

今後の値下がりを待ったほうがよい人

  • 現在のBeelink EQiは高いと感じる
  • 10GbEやThunderbolt 4を必要としない
  • 3万円台から5万円台のモデルを希望している
  • 国内Amazonや正規代理店から購入したい
  • アイドル消費電力の実測を確認したい
  • 複数メーカーの製品を比較して選びたい

すでにN100搭載PCを所有している場合は、急いで買い替える必要はありません。

Core 3 304の性能差は大きいものの、発売初期の搭載製品は高価です。より安価なモデルや、第三者による実機レビューが増えてから判断しても遅くないでしょう。

Intel Core 3 304に関するよくある質問

Intel Core 3 304はN100の後継ですか?

IntelがN100の正式な直接後継として案内しているわけではありません。

ただし、低価格なミニPCやノートPC向けの新しいエントリーCPUであり、性能面ではN100搭載機からの有力な乗り換え候補です。

消費電力や製品価格が異なるため、「N100より性能を重視した上位後継候補」と考えるのが適切です。

Core 3 304はN100より何倍速いですか?

2026年7月時点のPassMarkでは、Core 3 304のCPU Markは11,970、N100は5,320です。

Core 3 304はN100の約2.25倍のCPU Markを記録しています。シングルスレッド評価も約1.98倍です。

ただし、アプリや作業が必ず2倍速くなるわけではありません。実際の性能は、搭載PCのメモリ、電力設定、冷却性能などによって変わります。

Core 3 304搭載ミニPCは今買うべきですか?

10GbEやThunderbolt 4が必要で、新しいCPUを早く試したい人にはBeelink EQiが選択肢になります。

一方、価格を重視する場合は、搭載メーカーの増加や安価なモデルの登場を待つのがおすすめです。

Core 3 304搭載PCの価格は下がりますか?

搭載メーカーが増え、10GbEやThunderbolt 4を省いた製品が登場すれば、価格が下がる可能性があります。

公式セール、クーポン、Amazonでの取り扱い、ベアボーンモデルの登場などによっても購入価格が下がる可能性があります。

ただし、為替やメモリ・ストレージ価格なども影響するため、必ず大幅に値下がりするとは限りません。

まとめ

Intel Core 3 304は、高性能なPコアを1基、低消費電力コアを4基搭載した5コア・5スレッドのエントリーCPUです。

PassMarkではCPU Markが11,970、シングルスレッド評価が3,724となっており、N100と比較するとCPU Markは約2.25倍、シングルスレッド性能は約1.98倍です。

Webページの表示、アプリの起動、Office作業、複数アプリの同時利用など、日常的なPC操作ではN100より大幅な性能向上が期待できます。

一方、基準消費電力はN100の6Wに対して15Wです。性能だけでなく、発熱、冷却音、アイドル時の消費電力も確認する必要があります。

価格についても、発売初期のBeelink EQiは509ドルからとなっており、日本円では7万円台になる可能性があります。

ただし、EQiは10GbE、2.5GbE、Thunderbolt 4、内蔵電源などを備えた高機能モデルです。今後、接続機能を絞った安価な製品が登場すれば、Core 3 304搭載PCの価格が下がる可能性があります。

価格と省電力性を最優先するなら、Intel N100は今後も有力です。

一方、N100の約2倍となる処理性能、大容量メモリ、NPU、新しい接続機能を重視するなら、Core 3 304は魅力的な選択肢になります。

Core 3 304がN100のように広く普及するかは、今後3万円台から5万円台の搭載ミニPCが登場するかが大きなポイントになりそうです。

References

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次